ね

哀れなるものたちのねのネタバレレビュー・内容・結末

哀れなるものたち(2023年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

美しすぎるし気持ち悪いし強いし汚いし慈悲深いし可哀想、という印象(????)
いや、凄いぞこれは……凄いものを観れました

美術が煌びやかでとても美しかったし、色彩も現実味なかったけど、内容は「人間として生まれ生きること」の本質が垣間見える。

嫌なものは嫌、気持ちいいものは気持ちいい、やりたい方行きたい方へ歩きたいし、
でもそれだけじゃ賢く強くなれないし…
これを繰り返して繰り返して、自己を作り上げていくベラ。見た目が大人だったから違和感こそあったかもしれないけど、喃語しか喋れない時分からずっと「人間」らしさの塊だったと思う。
冒頭のトテトテした歩き方から、いつのまにか立派な大人の歩き方で堂々と凱旋してるとこ見て「大きくなって…」と思わずには居られなかったです

自我と意思が芽生えてから画面がとてつもなく色彩豊かになり、世界が一気に美しく見えたのはベラにとってもそうなんだろうなぁ…と思えて素敵な演出で好きでした

あとなんといってもラスト最高すぎた
そうだね、他人を縛り付ける人間はヤギに「「「進歩」」」させてあげようね!
ね