このレビューはネタバレを含みます
これエモいかも〜みたいな動機だけでみちゃダメ。青年2人の美しい恋よりも、当時同性愛者がどのように思われていたか、その残酷な現実に焦点を当てている作品だった。
好きな人と楽しく過ごしていただけなのに、怒鳴られ殴られ勝手に大人たちに絶望されて。しまいにはニーノのお姉ちゃんが「トトに何かしてたらどうするのよ!」みたいなこと叫んでて吐くかと思った、何でそうなんだよ。周囲の人間がこぞって豹変する様は本当に異常だった。
はじめ自殺だと思ったけど史実に従うなら殺されたんだよね?こんなにも悲しい終わりを正当化するつもりは全くないけど、純粋で誠実なニーノとジャンニにはこの世界は汚れすぎてたよ。だから幸せなまま時を止めて。この出来事が無駄にならないように、今すぐ2人が笑顔で祝福されるような世界になって。