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シチリア・サマーのmmmのネタバレレビュー・内容・結末

シチリア・サマー(2022年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

前情報入れずに観たらまさか…まさかじゃん、、、
陳腐な言葉だけど、彼らの魂が共にあることを願うばかり。

ジャンニとニーノが出逢うシーン、影が刺してるジャンニが通る道と光が刺すニーノが通る道。
二つの道が交わるところ好きだったなあ。
光と影だけじゃなくて、家族や職場の対比も良かった。良くないけど。

ジャンニに花火の説明をしている時の、花火でなんでも表現できるって台詞も好きだったな。
その後の花火の色で色々想像できる。
ジャンニとニーノの関係がバレて、ニーノのお父さんが2人のとこに来た時の花火は「怒り」、「絶望」、「焦り」、「悲しみ」とかなのかなああ。しんど〜。


ジャンニがニーノの叔父と採石場の男に暴力を振るわれた時、近所の嫌な奴らが衝撃受けてた感じだったのが気になる。
あくまで彼らはジャンニを揶揄ってるだけで、暴力の自覚はなかったのかな。
てかトゥーリはなんだ?あの女の子と付き合ってる?けどジャンニも気に入ってる?謂わゆるバイセクシャルってこと???
最初は、助けてくれるんか!って思ったけど、その後の嫌〜な視線まじでキモかった(褒めてる)。
あと、あの女の子も嫌いだなあ。
ジャンニを助けてる風だったけど、結局は「自分は悪くない」と思いたいだけじゃんか。
そうじゃなきゃ「あなたも悪い」、「なんで挑発するの」なんて本人に言わなくない?!

碌な大人がいない事が辛かったけれど、ニーノの叔父(?)は救いだった。
秘め事にすれば100年でも続けられる。
死を選ぶ事で2人の関係を秘め事にして永遠にした、のかなと思ったり。


実話を元にしたということで、ジャッレ事件を調べてみた。
当時13歳の甥が撃ったって発言があった(後に撤回したらしい)というのを見た。
結局、40年経った今も真相は判明してないらしいけど。
映画のトトの表情が読み取れないシーンが多かったから、ちょっと理解できたかもしれない。(できてないかもしれない。)
mmm

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