まず関東大震災当時の遺体のほか、今世紀の震災である311の津波映像も流れるので、センシティブに感じる方は注意が必要。
関東大震災100年ということで、関東大震災の理解を深めようと思って観たら、ちょっと想像と違っていた。あくまでも『撮影したカメラマンの話』である為、どちらかというと彼らの人となりだったり、撮影に対する姿勢の話だったり、フィルムアーカイブの意義の話に終止していた印象。
被災地・東京でカメラを回した彼らも『こんな時に撮影なんて』と言われたそうだが、現代でもマススコミを批判したい人達によって似たような文言は安直に使われている。なにせ戦場ジャーナリストを自己責任論で糾弾するような社会だし。
映像を残す意義は特に異論はない。ただウクライナ戦争を観る限り、それはジャーナリストやプロのカメラマンというより、市井のSNSユーザーによる所が大きくなってくると思う。ただイーロン・マスクのような思想性の強い強権的経営者により、記録が削除されている状況が現在のX=旧Twitterにはあり、公的機関でも民間でも真っ当な組織がアーカイブすることが重要だと思った。