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ブラインドネスのsaetaのレビュー・感想・評価

ブラインドネス(2008年製作の映画)
3.5
サラマーゴの「白の闇」の映画化。
先日観た「ナイロビの蜂」の監督、「モーターサイクルダイヤリーズ」のガエル・ガルシア・ベルナウも出ていることもあり鑑賞して見た。

自身、進行が進むと失明の可能性もある網膜の病に掛かってることもあり、思わず題材に惹かれサラマーゴの小説を手に取り読んで見た。ストーリーは大きく逸脱することもなく、小説に近い感じで映画化されていた。
しかし、小説の方は見えなくなった想像力を屈指して読み進めていたスリリングな作品であったが、映画の方はその想像力に訴えかける仕上がりには届いていなかったように思う。

追記;特典映像のメーキングを観たら、この映画化への苦労が垣間見えて、若干点数を上げました。盲人の世界観を表現するため、役者に目隠しでの演技トレーニングを施したり撮影場所や細かいこだわりを感じた。最後は完成後に監督自らポルトガルに赴き原作者のサラマーゴに試写を観せ、涙を流すシーンなどグッと来た。
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