緑

どん底 4Kレストア版の緑のネタバレレビュー・内容・結末

どん底 4Kレストア版(1936年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

泥棒が男爵と友達になったり、
下宿屋家主の義妹と出て行ったりする話。

劇伴は古の洋画ならではの華やかさ。
テンポがよくて観やすい。
女性の描かれ方はステレオタイプ。

男爵、思ったほど話に関わってこない。
でも財産も仕事もなくしてからの自由さや
友達に律儀なところがとてもいい。
それまでは立場と気性が合っていなくて
しんどかったんだろうな。

警察署長の下衆さがリアル。
さりげない風でのお触りは
ばれるし不快感しか与えないと
彼は一生気付かないように思う。

揉み合いで亡くなった下宿屋家主を
主人公が殺したとして
引っ捕らえようとする警察に、
住人たちが俺は殴った俺は蹴ったと
名乗り出るところが、
家主の嫌われっぷりと
主人公の好かれっぷりが顕著で好き。

アコーディオン弾き語りの酔っ払いの
身軽さがすごい。

夢物語を語る女性の髪型に、
エスパー魔美の髪型って
2次元限定じゃないんだ! と衝撃を受けた。
緑