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春画先生のkaoruiのレビュー・感想・評価

春画先生(2023年製作の映画)
2.5
地震の絵を引き金に、和とエスニックが融合した音楽に煽られるように僕達は不可思議なエロスの迷宮に迷い込むことになる。
タイトルの文字が半分身を隠してこちらを伺うような見せ方にクスっとさせられるが、電話越しの声を通して興奮する春画先生の性癖に繋がるエピソードに繋がりニヤニヤしながら観た。

レトロで怪しげな家屋に好事家が集い、弁士が台詞を滔々と述べる目の前を、蛸と女性がまぐわう絵が回転寿司みたいに回るのを皆が大真面目に見つめるシーンには笑ってしまった。

安達祐実の館を訪れるシーンは道具立て含めてO嬢の物語のようで傑作月光の囁きを撮った塩田監督だけに否が応でも期待感が高まったけれど、こちらは踏み込みが甘く肩透かしだったかな。
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