ジャンリュック

女王陛下の007のジャンリュックのレビュー・感想・評価

女王陛下の007(1969年製作の映画)
4.0
『ノー・タイム・トゥ・ダイ』の中でさまざまなオマージュがされてた本作。
あらためて観てみると、とてもチャレンジングな一作だなあと思う。

それまでの荒唐無稽な娯楽路線から、
本格アクション&ラブストーリーへ。
衝撃的なシーンもあり、かなりの挑戦。

この若いレーゼンビーで当時の絶対的なボンド=コネリーという存在を打ち消すには、この挑戦しかなかったのかもしれない。

一方で、例えばブロフェルドの研究所に潜入してるのに取っ替え引っ替え‥という緊張感に欠けるところなどは、それまでのボンドイメージを踏襲してるように見えたりもする。

なお以前こういうシーンなどを観たせいか、僕は今作に従来の延長線上という印象を持ってしまっていて、結末だけ原作に合わせただけじゃんと、ずっと思ってた。

ただ、クレイグボンド作品での挑戦と変革を観てきた今では、この作品の先駆者としての意義を理解できるようになった気がする。

そのチャレンジ精神に一票入れたくなる作品🧐



▽過去レビューから抜粋

①子供の頃本作をTVで観たのが、初めての007体験? かも。

②後々まで、ボブスレーやラストもハッキリ憶えてた。やっぱり子供心にも衝撃的だったんだろう。

③初めて観た時、刑事コジャックの人が悪役やってる😲って思った記憶がある。
マイベストのブロフェルド。

④アルプスの雄大な景色が美しい。
シリーズマイベストのロケ地。
そしてその美しさをかき消す、除雪車のシーン😱‥そういえば、このシーンも子供ごころによく憶えてた。



・2019/8/20
・2020/7/26