順慶

名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊の順慶のレビュー・感想・評価

3.6
ベネチアの美しい街で始まり終わる。まさに「水の都」の風景。オレンジの屋根もとてもいい。

で、すごい展開の速さで、一気に屋敷に入って、ハロウィーンパーティへ。その屋敷で展開される殺人事件。
今回は霊的な殺人事件である。それにポアロも悩ませる。見えないはずのものが見え、聞こえないはずの声が聞こえる。

ホラー映画を見ているように普通に怖かったし、何度もビクッとなった。
あの屋敷に入ったときから、やたらと音でビビらせる。

タイプライターの音、扉の音、鳥の音、電話の音などなど。心臓に悪いほど、音が急にでかく感じた。卑怯なびびらせ方。
ポアロが鏡ごしに見た少女には、両足が浮くほどびっくりしたぞ。

外は嵐。大雨で屋敷から出られない。密室。
屋敷の中も暗い。

ときおりカメラの位置、構図が変に感じた。不自然なほど下からだったり、俯瞰だったり。
不安や不穏をあおる効果なのだろうか。見終わって思ったが、犯人の作為的なシーンに多かったようにも感じたが、気のせいだったか。
順慶

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