芦花

BAD LANDS バッド・ランズの芦花のレビュー・感想・評価

BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)
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特殊詐欺の受け子を差配する姉と弟。
姉は頭もよく語学も堪能で度胸もある。
弟は刑務所を出たり入ったりで、頭も悪い小物。
ただ、姉を心底慕っているのが端々から本当に伝わる。

そんなふたりが、ひょんなことから大金を手に入れられる状況になり、この地獄から這い上がろうと画策するお話。


全員犯罪者だし、まっとうではないのですが、それでもその姿が美しいと感じるのは、ある種の羨望のようなものをふたりに感じたからかなと思った。


姉の「這い上がりたい」という願望、弟の「姉を助けたい」という思い。

どちらも純粋で限りなく根源的な願望ですが、まわりの状況から転がってしまう。
クライムサスペンスですが、サバイバルでもあった。

それがラストのネリ(安藤サクラ)の疾速へと繋がっていくなあ。
爽快ですらあった。
ラストが良かった。


あと、宇崎竜童は本当にうまい。
唸っちゃった。
林田さんがすごい印象的。
サリngROCKさんて存じ上げなかったんですが、これが映画初出演らしい。
びっくり。
すごく良かった。
また見たい。
芦花

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