良い映画だった。
監督が元オリンピック選手。長編デビューのこの映画は母親と子供についての短編「The Heart Still Hums」を元にしたそうだ。
里親養護施設に預けられている 2 人の子供の親権を取り戻そうとする母親のドラマ。
シングルマザー、黒人、薬物依存、貧困と子供を取り戻すには不利な状況、しかも3人目妊娠中。
写真スタジオで働きながら日々をなんとか過ごしている状態。
自分が夢見る家族の幸せそうなポートレイトを仕事先で毎日のように眺めながらジアは何を思っただろう。
カードが止められ、妊婦なので満足に働けず、不安定な生活。子供のために「正しい母親」であることを証明するために真面目にやってるのにどうにもならない状況とケースワーカーの現実的な言葉。
周囲のアドバイスに混乱し、肝心の父親はいない。わりと崖っぷちだがこの映画は優しいタッチで見守るように描いていた。
