しろ

『sumika』~10th Anniversary THE MOVIE~のしろのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

sumika、音楽とのメンバーそれぞれの関わりのようなものをメンバーのインタビューや対談から知ることができた。sumikの1年の歴史に留まらずもっと広くて深いことを聞くことができたなというのが素直な感想。
隼ちゃんがこの世を去ってしまったという事実を未だどこか受け入れられないままであったが、隼ちゃんのニュースを経て、撮影・編集し直したのでは?というポイントも多く、片岡さん、バロンさん、おがりんそれぞれの隼ちゃんについてのインタビューや、撮り下ろしのライブ映像、過去のライブ映像、横浜スタジアムでの10thライブ映像、元々あったであろう隼ちゃんのインタビュー、などその全てから隼ちゃんの死を受け入れたうえで、sumikaを続けるという決意を感じたし、ファンも、隼ちゃんを忘れるのではなく、でも引きずって生きていくのでもなく、これかはもsumikaと一緒に歩いていくんだろうなと思った。
片岡さんの「バッドエンドでsumikaを終わらせたくない。絶対ハッピーエンドに戻してやる。」という言葉からはsumikaを続ける覚悟を感じたし、「隼ちゃんが脱退だったらsumikaは解散してた。」という言葉には、sumikaにおいてこのメンバーで続けるということがどれだけ大切で、重要なことなのかが現れていると思った。

初めてsumikaのライブを観たのは2019年のMERRY ROCK PARADEの大トリで、そこでの伝言歌前の片岡さんの「声が出なくなったとき、まだ声が出ない状況でいつ出るようになるかも分からない中で、それでも声が出るようになると信じてsumikaにオファーしてくれた唯一のフェス。あの頃はいちばん小さいステージだったけど、今は大トリでいちばん大きいステージに立ててる。あの頃から大切なフェスです。」というMCがずっと記憶に残ってる。
どんなにたくさん大きな壁が現れてもsumikaを辞めないで、音楽を辞めないでいてくれて本当にありがとう。
しろ

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