るか

ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズのるかのレビュー・感想・評価

2.1
酷い。原作の良いところを全て潰している。制作サイドとしてはストレンジャーシングス的なホラー×子供の感動できるスリラーストーリーにしたかったんだろうがそれはこのゲームの実写化でやるものでは無い。さらにそれをもしやりたかったのならもう少しマシな脚本をかける人材を招集するべきだろう。爽快感・カタルシス共に足りない。最初はホラー演出に全振りしてストーリーを置きに行っている様に感じて納得していたが、恐怖演出はまるで皆無。これは断じて言うことが出来るが、原作の1番の良さはジャンプスケアにある。そしてそれは人形という本来動かない静止物が突然動き出すことから来るはずだ。だがどうだろうか。この作品は人形は動くの当たり前。一緒に楽しくお歌まで歌ってくれる。その時点で意思疎通が測れない何かに襲われるという恐怖もゼロ。お情け程度に殺戮シーン(4人)はあるものの始まって40分以上経ってから。グロくもないし、怖くもない。緊張感も無い。何故ゲームの醍醐味である夜中の監視の部分を睡眠薬で爆睡させるのか。結局ヒトコワなのか超常現象なのかわからない。今年ワースト候補。
もし、この映画だけを見た人々をそんなに怖くないと油断させて次回作でトラウマを植え付けるための布石ならば素晴らしいと言えるかもしれない。
るか

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