やたがらす

ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズのやたがらすのレビュー・感想・評価

3.2
原作となるゲーム、僕もちょっとプレイしてました。ムズすぎ未完になりましたが、雰囲気はすごく良くて。定点の防犯カメラと、照明、扉の開閉、あと物音を頼りに、機械人形の攻撃からサバイブするホラー・ゲームです。
限られた情報と、貧弱な対抗手段が生む、あの緊張感!!

製作はブラムハウスだし、わくわくで映画版を視聴したんですが、いやこれ不満出るよ。
造形は割と忠実だけど、アニマトロニクス(機械人形)が怖くない。原作の、あのソリッド・シチュエーションが生むスリルが全く表現されていない。ゲームの肝だった、電気系統の不安定さとか、モニター切り替えであれこれとか、映画でいくらでも面白くできそうなのに~!

原作は一人称ゲームだから、主役は映画版オリジナルなわけですが、ここはジョシュ・ハッチャーソン好演。妹さんも可愛い。これまたオリキャラの、女性警官役の女優さんも良い。メアリー・スチュアート・マスターソンにお目見えできたのも嬉しかったです。が、出番少なすぎ、そして雑な悪役でしたが。原作以外の要素、ぎこちない兄妹愛とか、目の前で弟が誘拐されたトラウマとか、意地悪伯母さんとか、そういうドラマ・パートは悪くないのだけど。

これ多分、監督にホラー映画への愛がないっぽい。続編も2025年冬には全米公開されるらしいから、元ゲーのファンが付いてるのかな?日本公開されたら僕も絶対観るけど、え、同じ監督!?いや監督は変えてくれ~。

追)いやいや、ブラムハウス史上最高の興行収入をあげているらしい。やっぱ海外には原作の熱烈ファンがいるんだな。
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