メザシのユージ

ザ・クリエイター/創造者のメザシのユージのレビュー・感想・評価

ザ・クリエイター/創造者(2023年製作の映画)
3.5
未来の世界。人類とAIの戦争が激化するなか、元特殊部隊のジョシュアは、人類を滅亡させる兵器を創り出した「クリエイター」の潜伏先を突き止め暗殺に向かうが、そこにいたのは超進化型AIの幼い少女アルフィーだった。
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まず誰が観ても明らかに『ブレードランナー』、『AKIRA』、『地獄の黙示録』の影響を大きく受けている映画。AIロボットを殲滅するためにアメリカ兵が村を襲うシーンはベトナム戦争を彷彿とさせた。これだけアメリカが悪として描かれる話で、アメリカではヒットしたのだろうか。

AIが自分で考えるうちに自我が芽生えて、プログラムで動いてるはずのボディに魂が宿るのかもしれないと考えるのは押井守の世界観に近い。

セットや衣装、AIロボットのデザイン等美術はとても素晴らしいし、見ているだけで楽しい、見た目は楽しいのだが肝心の物語はどうかということになると、主人公がAIロボットの少女と出会ったところから「多分、こうなるだろうな」と思った通りの展開。
ギャレス・エドワーズ監督の前作、「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」に似てる感じもした。

AIロボットが世界中にいる未来なのに、アジアの田舎は今と変わらない、全く発展して無いのは何故なのだろう。





劇中のテレビで宇津井健主演の『続スーパー・ジャイアンツ 悪魔の化身』(59)や千葉真一主演の『宇宙快速船』(61)といった往年の特撮映画が放映されていた。