中学生の朝。目の前で両親を事故で亡くすことは、心に大きな衝撃をもたらすに違いないと思うのだが、葬儀を終えた後の朝は随分と淡々としている。そして、その朝を引き取る叔母の槙生。カッコ良くもあり不器用そうでもあり、とても興味をそそられる女性だ。
この映画はこの2人と、周辺の人達の関係性を静かに描き重ね、人がちゃんと自分の人生を生きることの大切さを語りかける。
心がちょっとチクリとする出来事と、ちょっとホッとする出来事が交互に紡がれる。派手さはないし、泣かされる場面もないけれど、優しく自分に寄り添ってくる、素敵な映画でした。
海街diaryを思い起こさせますね。