原作がある作品なので原作を読まないと本当の意味で理解ができないんだろうなと思った。
それでも原作を読んでみようと思える素敵な作品だった。
中学生の朝にとって子どもと大人ははっきりとした境界線はなくても区別されていて、大人はこういうものだというステレオタイプがあった。
かつて朝と同じように子どもだった私はすごく共感できると同時に槙生のような大人がいることも理解できるのでとても面白かった。
大人になっても苦手なことは早々変わらない、変わらなくていいのだと思う。
親になればまた変わるだろうけども。
劇中槙生は朝にあなたの自由にすればいいと何度も言った。
それは突き放しているようにも感じられるけど、親ではない槙生が朝にしてやれることってそう多くはなくて、だからこそ一人の人間として朝に向き合おうとしているんだろうなと感じた。
きっと朝がそのことに気づくのは大人になってからだと思うけど。
新垣結衣ってどこかキラキラした俳優のイメージだったけど、それだけじゃない魅力を感じられる作品に出会えて良かった。