浅野公喜

ドント・スティール 強盗の果ての浅野公喜のレビュー・感想・評価

3.2
若者の泥棒三人組が老夫婦の家に侵入すると捕まってしまうイタリア産拷問ホラー。ジャケットの女性は「ヘルアトラクション 絶叫館」からの流用みたいです(チープ!)。

立場が逆転し泥棒達の過去が次々と暴かれ、そこから仲間割れが起きるという流れは定番ながら楽しめますし「チャイルド・プレイ2」の工場を思い出す眼球遊びに加え後継者問題も見事解決のエンディングはユーモラスなんですが、肝心の拷問が始まるのは終盤に入ってから。それも体を切り刻む様は直接映してくれず切り取った部分を映すのみなので「ソウ」シリーズにある程度慣れた人間にとっては刺激が少なく、拷問は中途半端な段階で終わる&老夫婦達が簡単に反撃されてしまうので爽快感よりストレスが溜まってしまいました。

夫人を演じたステファニア・カッシーニはオリジナルの「サスペリア」に出演しており、劇中での扱われ方を知ってるとエンディングにおける泥棒の状態はちょっとしたオマージュ(?)になってるみたいで、それに対して少しだけ加点しておきます。
浅野公喜

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