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アンセム アメリカ国歌の軌跡のchanmasuのレビュー・感想・評価

3.8
これ良かった。2人のミュージシャンが
アメリカ各地の音楽と関係のある土地に赴き
ブルースやネイティブ・アメリカンの音楽、
カントリーなど色々な音楽と人の考えに触れながら今を象徴するような国歌を新しく作ろうとする!ドキュメンタリー。国歌を作るというのが無謀すぎて面白い。勿論、正式に採用される事を目指すとかそういう規模ではなく、多種多様な人と対話してどういったコンセプトにすべきか?というのを固めていき、こうであったらいいかも?という形にする。
ジョセ・フェリシアーノという歌手の崩した国家がすごくかっこいい。あとジミヘンがやってたstars and stripes foreverはspec ops the lineで流れてた国家これじゃなかった?ブルースの曲についての説明でどんなものもブルーである。草も冬には枯れる。終わりがあり、始まりがある。この終わりのことをブルーと表現しているのかな?ネイティブアメリカンの人の話でサークル(生まれていき、死ぬ)の話が興味深かった。凄く俯瞰した視点で人が存在する限りそれを繰り返していて、アメリカという国よりかは、この土地には母なる大地で愛していると。あとカントリーは白人だけのものではなかったと言うのも初耳で勉強になる。アフリカ系の人もやってると。この国の行末はどうなっていくのか?未来に対する漠然とした恐ろしさってどうしてもありますよねーと思った。アフリカ系の人の自分たちを尊重しない国を私は尊重する事ができないという言葉の重みがドシンとくる。今の日本は自分のことを尊重してくれているだろうか?
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