このレビューはネタバレを含みます
試練はあるけど悲劇がない(ハッピーエンドだし死人も出ない)。口当たりのいいBLコミックを映画にしたみたい。展開は読めるけどそこがいい。安心して観れる。
口当たりはいいけど深みもある。
王子への愛を堂々と語りながらも「本来ならカミングアウトするかしないか、するとしてもそのタイミングも自由であるべき」と主張する主人公がカッコよすぎる。
カミングアウトすることが正解、同性愛者であることを隠すのは自分を偽ること、みたいな極端な考えを押し付けてこない意味でも『多様性』を尊重している。
昔はゲイの映画は社会に認められずに迫害されて結ばれなかったり片方死ぬのがデフォだったので(それはそれで時代を学ぶ意味でも良作は多いのですが)、良い時代の変化を感じる。