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花宵道中のAのネタバレレビュー・内容・結末

花宵道中(2014年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

備忘録および自分の感じたことを残したいだけのクソデカ感想です。
閲覧非推奨。

何度も何度も観てる映画
安達祐実ちゃんが綺麗で演技力もさすが
ただ柱に傷をつけてる(次に半次郎に会える三日後を数えている)だけで、表情から本気で恋をしている女の横顔でドキドキする

半次郎は台詞読みはイマイチだけど表情がいい
吉田屋に辱しめられる朝霧を見て怒りに震えるところとても良い
いかつすぎず細すぎない男前でイメージにも合う
台詞の不馴れさが逆に朴訥な雰囲気でよかったかも

冒頭に見投げ直前の朝霧が川面にうつりこむ演出すごく好き
着物が美しく撮りかたも工夫が凝らされてあるので映像がきれい
ときめく画角や構成がたくさんある

残念ポイントの一つで他の女郎の演技はひどい
友近に至ってはコント
見世側のキャストは弥吉と霧里以外だめすぎる
学芸会のコントなかに一人いぶし銀の祐実ちゃんが浮いてしまってる


何度か視聴したあとで原作を読みました
複数の主人公の視点による短編が全て一つの見世で繋がっている
半次郎視点のお話もあり霧里や吉田屋との関係性などの設定が複雑だけど、一本の映画にするにあたりそこを省いたのは良かった
全部詰め込むと絶対に散らかる
故に、八津のキャラも残念だけど大幅に改変されたのだろうこともわかる
私は原作の八津とラストが好き
死んだ理由がわからず立ち尽くす八津とごうごうと泣く弥吉
それが良かった
朝霧と半次郎の恋は二人の間で生まれて壊れたものだから他人が知り、理解する必要はない

映画の致命的な残念ポイント
第三者である八津が理解したような顔で綺麗に終わらせないでほしかったー!
あと悲恋や心中を美しく肯定的なものとして扱う必要はないよ
置いていかれた周りは「なんでなん?」と苦しむもの
A

A