バジーノイズのKmのネタバレレビュー・内容・結末

人と触れ合うことを避けてひとりで暮らしながら自分の感じたものから創る音に閉じこもった清澄。自分には何もないと感じていた潮が初めて自分で見つけた清澄の音。ひとりでは出来なかった、見つけられなかったことが見つかっていくにつれて表現される音楽も躍動していく。印象的なシーンになっているけどきっと清澄には潮という自分を見つけてくれた肯定してくれた存在がいたからこそ人としても音楽としても殻を破れたんだと思う。
潮の寂しさに気づけなくて絶望したことも音にするしか出来なかった清澄は、本当にクリエイターなんだなと。
才能のピークに枯渇するまで心身をすり減らして音を産ませる会社があるならブラックどころかそれは殺人だと思った。

誰かと出会うということがこんなふうに人と繋がる場所になって真剣に向き合えるならどんな逆風も力に出来るだろう。