構図など薄々気づいていることばかりだったけれど、名画のどの場面と例示されるので非常に分かりやすかった。ハリウッド映画の占有率がそもそも異常だと思う。
女性にまたがって見下ろして撮ってる実際の場面が映ったのが、一番ショックだった。蹂躙としか見えないけれど、メイキング映像として残されているのは、監督自身はリアリティの為ならゆるされると思ってるからでは。
映画誕生当初まともだった撮り方のバランスやスタッフ男女比が変えられていったとのこと。『映画はアリスから始まった』を見なきゃだし、アニエス・ヴァルダの撮り方も再確認しよう。
構図については、たぶん写真を少し勉強してカメラを使うと、オブジェ的に撮ったり手前を大きく撮る方法を多用したくなる時期は絶対ある。けれど、その使い方が被写体の性別にほぼ無意識で左右されるなら、恐ろしいことだ。
女性を見上げるな皺を出すなというのは、わたしも写真で（写す相手からも）言われてしまい度々困っている。
