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リヴァース・アングル ニューヨークからの手紙のrebのレビュー・感想・評価

3.2
1982年3月にニューヨークで撮影された、フランスのテレビ向けに制作された「日記映画」シリーズの試作。
ヴェンダースにとって初のアメリカ映画「ハメット」の制作中の日々を描いている。
「ハメット」では制作方針を巡ってコッポラと衝突して撮影は中断され、その欲求不満をぶつけて作ったのが、映画制作現場の難しさを描いたイライラ愚痴映画「ことの次第」だと言われている。
本作では、映画はもう編集に入っており、気難しい顔のコッポラとの直接対決シーンは無いが「ことの次第」のワンシーンを入れているということは、う〜ん、ヴェンダースの複雑な思いがあるのだろう。
ストレンジャーさんの「ヴィム・ヴェンダース短編集」で鑑賞したが、その他の短編にはちょっと忍耐が必要だった。
でも貴重なヴェンダースの原点が観られてよかった。
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