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ラブ&ポップのmareのレビュー・感想・評価

ラブ&ポップ(1998年製作の映画)
4.0
この極めてパーソナルな視点で描かれる気付きの連続は10代の頃に沈殿していた快楽や気持ち悪さそのもので終わっていただけかもしれない感覚を呼び起こす。4人のJKは大人になってからでは味わえない自由への解放に執着する。心を満たすのと物理的な余裕は比例しないことを知り始めるなんとも面倒な年頃だと思う。そして庵野の初の実写映画だがもうこの時点で類を見ない作家性を確立していて驚く。感情の切り取り方や洞察力が気持ち悪いくらいリアルだ。庵野は自分を写す鏡のように内面を描写する。だからこれはJKというフィルターを通した別の形のエヴァだと思う。式日もシンゴジラもエヴァなんだと思う多分。
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