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いちごブロンドのmareのレビュー・感想・評価

いちごブロンド(1941年製作の映画)
4.0
歳を重ねるたびに思い知り、どうしたって目に入ってくる周囲の地位や名声、成功者か平凡な人生か。そんな悶々とした感情を晴らしてくれる最高に軽快なラブコメだった。個人のステータスが顕著になりやすい現代だからこそ、身の丈にあった幸せを掴み取りたいとこの映画のように夢見ていたい。緊張感あふれるフィルムノワールから今作のようなチャーミングで笑いっぱなしの作風までウォルシュがいかに器用な監督か。ジェームズ・キャグニーは喧嘩っ早いキャラが似合うが、それだけではなく愛に真摯な一面も垣間見れる。側転してゴミ箱に突っ込んだり、麻酔なしで抜歯するバイオレンスなど爆発力のある笑いが目白押しで全く飽きることがない。
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