ホンジュラス。幼い少女に"市場で見かけた、あなたは才能がある"と親も交えて説得し、オーディションを受けに来るように誘う。嬉しくて笑顔満面の少女と、そこに帰ってきた幼い弟。
母親はいないらしく、父と2人の子供で首都のホテルの一室へ向かう。
午後7時に迎えに来るようにと言われ父はホテルを出て行き、室内では沢山の子供達が写真撮影をしている。
しかし、約束の時間になって戻ってきた父親がホテルの一室を尋ねるとそこはもぬけの殻。慌ててホテルを飛び出して辺りを見回すもなんの手掛かりもない。
主人公ティムは国土安全保障省でネット上で子供の性的な写真や動画を閲覧するペドファイルを捕まえる捜査官。しかし主人公の相棒はゆく先々で目にする売買された子供たちの写真や形跡に、横になるとあの子達の顔が浮かぶ と嫌気が差して捜査を降りてしまう。
逮捕したペドファイルは?今日で288人だ、悪くない と答えるティムに、助けた子供は?とまた尋ねる相棒。
一瞬言葉に詰まり、子供たちがいるのは主にアメリカ国外だ と答え、それに イカれた世界だ と言い残して相棒は去って行く。
押収した証拠品のビデオを閲覧しながら報告書を書き、涙するティム。
そして今日捕まえたペドファイルに会いに行き、自身もそうであると偽って子供たちの情報を引き出そうとする。
と言う始まり。冒頭のエピソードからしてボディに強い一発を食らったような重たさ。ほんと、動物と子供になんかするのは辞めてくれよ…大人なんだからさぁ。
以前観た[ スモールワールド ]と言う、同じように性的搾取が目的で児童誘拐を行う組織を一人の少女を探して追う映画を思い出す。
胸糞映画 とよく言うけれど、わたしにとって一番の胸糞映画は児童と動物虐待だわ。
もう、捕まえたペド野郎を騙して引き出した情報を元に助け出した男の子(冒頭のホンジュラスで誘拐された弟)の姿だけで涙目になってしまった。
その弟にお姉ちゃんを探してくれる?と言われ、恐らくずっと児童が性的に消費されている現場を観て消費者だけを相手にし、売る側や消費され続けて永遠に行方不明の子供たちは一人も救えていない事で心を痛めていたんだと思うけれど、姉のロシオを探す為に海外での活動を決め、国土安全保障省の上司に辞任をお願いする。
元マフィアの資金洗浄役で、今は売られた子達を助ける活動をしている男と繋いで貰い、更に姉を連れ去った女ブローカーは慎重だから捕まえ辛いと言う話を聞いて一計を案じる。
会員制の売春ホテルを作り上げ、そこにブローカーに最低でも50人の子供を集めさせ、ブローカー同士の横の繋がりを利用してロシオを探し出そうと言う計画。
謎のお金持ちに資金を出して貰い(この投資家はボランティアなんだろうか…)、地元の警察とも協力してホテルに子供たちが運び込まれる日。
その中にロシオはいなかったが、52人もの子供を救い出す事に成功する。
捕らえたブローカーから、ロシオはジャングル奥地の反政府組織に買われていった事が分かり、地元の刑事は流石にそこまでは行けない と静止するものの、ティムはGPSを持って元マフィアの男と一緒に国連医師の振りをしてジャングルへ。
銃を持って出て来た男達はティムだけ連れて川を下って基地へ連れて行ってしまう。
しかしそこでようやく働かされているロシオの姿を発見。
なんとか連れて帰り、親子3人は再会して帰郷する。
ティムはコロンビアに残り、島の作戦で明るみに出た手掛かりを追跡
120人の被害者を救い出し12人以上の人身売買業者を逮捕
ティムの証言により、児童人身売買での国際協力を強化する法案が米国議会で可決
人身売買は年間1500億ドルのビジネスだ
米国は その最大の送り先で、児童売買春の最大の消費国の1つだ
現在 奴隷として囚われている人の数は、奴隷が合法だった時代も含め史上最多である
そのうち数百万人が子供たちだ
と表示されて終わる。
辛い…奴隷なんて言葉、日常生活でそれこそ映画鑑賞くらいでしか聞かない。
でも世界の何処かで誰かが誘拐されたりお金に困って売買されて、誰かの所有物になっているのか…。
なんか商売しようかな~、よし人売るか ってなるか…?なんだってそんなに悪い人間になれるんだろう、邪悪すぎる。子供を性的対象とするのも。
救い出されて良かったけれど、あの子達の心の傷は癒えないし、助け出されない子達は永遠に行方不明のまま…。親御さんは死ぬまで我が子を探して案じたままなのか…。そんなの辛すぎる。たまに出て来る、ホンジュラスの姉弟のお父さんを観ると胸が痛かった。
主人公のモデルであるティム・バラード氏について調べたところ、優秀な経歴と子沢山は同じで、その後に反性的人身売買組織の設立等を経て、性的不正行為で告発されているんだけど…これは。