爆裂BOX

バトル・オブ・ザ・キラーズの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

3.2
犯罪を繰り返す連続殺人犯のジョニーとクライドは、犯罪組織のボスアラナが所有するカジノのに目をつけ、凶悪な殺人鬼達をスカウトして強盗を企てる…というストーリー。
ミーガン・フォックス出演のバイオレンス・アクションです。
各地で殺人を繰り返す殺人カップルジョニーとクライドは、巨大カジノのオーナーで裏社会にも通じる女ボスアラナの「現金部屋」と呼ばれる金庫の情報を手に入れて、殺人鬼達を集めて強盗を企てるも、アラナは死神「バクワス」を差し向ける、という内容です。
主人公格のジョニーとクライドはじめ、登場人物はイカレタ殺人鬼のクズしか登場しないクレイジーなバイオレンス物ですね。ノリ的にはグラインドハウス系狙った感じがしますね。
前半はジョニーとクライドの殺人遍歴や、襲った現金輸送車(小銭だけだけど)の警備員からアラナの金庫の存在を知った二人がかつての仲間の殺人鬼達を集めるまでに費やされて強盗に繰り出すの後半に入ってからなのでテンポ的にはスローな感じかな。
純愛殺人カップルジョニー&クライドはじめ、自殺願望抱えたハンマーが武器のハゲ髭のブッチャー、狂気の爆弾魔ベイカー、陰謀論者でオカルトにも造詣深いハゲ髭でズラ被ったキャンドルなどクセ強い人殺したちが多数登場します。キャンドル演じるロバート・ラサードは金髪のズラ被ってるので違和感ありまくり(笑)他にもバイ・リン演じる謎の女殺し屋や娘殺されて復讐に燃える元保安官等登場して登場人物結構多めですが、女殺し屋と元保安官は正直いらなかったかな。
ミーガン・フォックスは裏社会とも通じるカジノの女オーナー役で、ジョニーとクライドと同じ比重で描かれるので一応主役と言っていいのかな。こちらも欲しい物や目的の為なら躊躇いなく自らの手で人殺しまくる悪人です。こういうセクシーな悪女役あいますが、でも、ゴールデンラズベリー賞の最低主演女優賞受賞も無理からぬかな、という感もあります(笑)お付きの女の子がセクシーで可愛かっただけに後半前にアッサリ退場したのは残念。アラナにビビりながらも必死に尽くす秘書のガイが不憫でした。
登場人物が悪人の殺人狂なのでポンポンゴミのように人が死んでいきますが、たいてい一発で射殺なのでゴア描写はなかったのは残念。ラストの心臓抉り出しくらいか。大したものじゃなかったけど。こういう題材で行くならゴア描写は結構盛り込んで欲しかったですね。
アクションシーンも迫力感じなくてしょっぱかったのは残念。こちらもこういう題材ならもっとクレイジーなアクション盛り込んで欲しかった。
カジノに強盗に入ったジョニーたちの前にアラナが差し向けた死神「バクワス」が現れますが、そういう異名の殺し屋かと思ったらかつて悪魔崇拝者たちが集団自殺して誕生したガチの死神だったのはちょっとビックリしました。いきなりオカルト入って来るとは。襤褸をまとった骸骨という見た目のバクワスですが、敵も味方も関係なくひたすら殺し続ける存在なのか、ジョニーたちと戦う警備兵も容赦なく殺しまくっていきます。このバクワスの登場で無茶苦茶な物語になっていく所は結構好き。
悪人は皆バクワスに処分されるから、ある意味スッキリした終わりではあるかな。欲を言えば人殺しまくりの殺人鬼なのに死に方アッサリしたものだから、もっと派手目に殺してほしかったな。
登場人物全員殺人狂の悪人で、作品のノリとか好き嫌い分かれそうですし、この狂った設定とキャラならもっとアクションやグロ描写弾けたものにしてほしかった惜しい作品ではありますね。