みむさん

ラ・メゾン 小説家と娼婦のみむさんのレビュー・感想・評価

ラ・メゾン 小説家と娼婦(2022年製作の映画)
2.8
アナ・ジラルドが役柄のせいもありずいぶんイメージ違うなー。そしてロッシ・デ・パルマはいい役をやってた。彼女の存在感もすごい。

なんで舞台がベルリンなんだろう?と思ったらフランスでは売春のあっせんやそれを提供する場所の運営、買春は違法になる一方、売春自体は合法というよくわからないことになっていた。

フランスの作家エマ・ベッカーが新作のネタ集めのためにベルリンで売春婦として働いた実体験。

ネタ集めのためにってどうなの…って気もするが。
実態をレポートするために素性を隠して潜入したジャーナリストの話、別の職業の映画では最近ジュリエット・ビノシュがやってた。

それはさておき、ラ・メゾンで働く女性たちは効率的に稼いで子供との時間を増やしたい、事故の影響に苦しむパートナーのためなど、この業界に能動的にやってきた人たちなので、後ろめたさや卑屈さは感じない。
自信を持って従事している人たち。

その姿を見て自分も経験しエマは何を思い、何を書くのか。
体張って潜入してネタを拾い本を書くと意気込んでたわりには、そこまでの深みがなかったように思う。映画がそう見えるだけかもしれない。

本人たちが望んで前向きに仕事をしているなら別にいいんじゃないのと思うが、彼女たちの家族はどう思ってるのかね。エマの妹や恋人は理解しようとしても割りきろうとしても難しそうだった。