Tourette Syndrome（トゥレット症候群）という障害を持ったBrad Cohenが小学校教員を目指す物語。実話をもとにした作品で当時はトゥレット症候群という診断名がなかなかつかなかった時代に、障害によって学校で多く苦労したが、自分の個性として、（彼の人間性もあるが）それを活かす授業をして最終的に新任教師に贈られる賞を受賞するまでを描く物語。
個人的にわたしの小学校の親友がトゥレット症候群で、それをきっかけに少々馴染みのある障害。おそらく最近だとBillie Eilishもあるということで少々脚光を浴びているのではという感覚。
Bradのすごいところは学校でトゥレット症候群を理由にいじめを受けたり先生から煙たがられたりとあまり良い思いをしてこなかったが、転校先の校長先生と出会ったことで障害を個性として受け入れて、散々な思いをしたにもかかわらず学校の先生になりたいと思うまでに至る彼の考えの成熟さがすごいなと感じた。
だからこそ彼が教える授業は人を引き付ける魅力があるし心に訴えるものがあるのかなと思う。授賞式での「トゥレット症候群が自分の先生だ」という発言からも彼の逆境を味方につける力は見習いたいと感じた。
実話ということで、彼に教えられた生徒は本当にラッキーだと思う。わたしも学生時代こういう先生に出会いたかった。
