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変な家のnobsangのレビュー・感想・評価

変な家(2024年製作の映画)
3.8
ストーリー面白かったです、ちゃんとミステリーホラーとして楽しめる内容でした。

「ちょっとした違和感」「なんか変だな」から、紐解くごとに人の闇が見えてくる、知らない方がいいことが増えていく展開は面白いですね。
そこに第二・第三の考察対象が出てくるのも、楽しいですよね。あとオチも好きです。

仮面のYouTuberが主人公なのは原作へのリスペクトなのでしょう、少し色気があり過ぎる、男性ホルモン溢れちゃってるんですよね間宮祥太朗さん…もっとヘタレ系男子の方が感情移入できたかもしれません。それこそDJ松永とキャスティング逆のほうがいいっすね。

あとは…不要な演出が多いというか。
まず「おどかし」のシーンは本当に要らないなと感じました。ホラーってビックリドッキリである必要ないのですよ。
あと「蛆虫」。本作の怖さと全然関係ないんですよ、むしろ陳腐になってしまっている。惜しいなと感じました。(引きで小さく動いてるのがリアルなんですよ。)最後のオチも、もっと静かで不気味な、壁の向こうのこと…のほうがいいのに。見せすぎ、やりすぎ、です。

次に「仮面」。最初の脅かしの仮面の意味は分かるのですか、終盤に乱発される仮面の意味は本当にわからない。不気味な雰囲気と言うのは、ちゃんと人の顔でも作れるので…。
この映画に必要な仮面は、ある意味、紙粘土で作られた白い仮面だけですよ。そう、原作者 雨穴さんへのリスペクトとしての。
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