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魔女の宅急便のnobsangのレビュー・感想・評価

魔女の宅急便(1989年製作の映画)
4.5
すごくテンポがいいんですよね…親元を離れる、仕事を始める、嬉しい思いをする、苦い体験もする。支えてくれる人もいて、うまくいかないこともある、失望もする、でも助けてくれる人がいる。
「がんばれ!」と主人公を応援したい気持ちがどんどん増していく、そんな映画。

細かなシーンの演出がすごく良い。ラジオの天気予報を聞いて「今夜にしよう」と決めるシーンの絶妙な 間 がまず良い。
影になった路地から明るく開けた踊り場に出るシーンや、初めてリリィと会うジジのセリフのないシーンでは、舞台となる「海の見える街」の時間の流れや文化性が画面からにじみ出てくる。

で、「音楽」がいい。OP/EDテーマはもちろんのこと、暮らしの穏やかなシーン、仕事を頑張るシーン、坂道をトンボと走り下りるシーン、すべてが染み渡るような名曲揃い。久石譲さんありがとう。

動きのクオリティは流石の宮崎アニメ。こだわりの細かい動き。すごい。

私的にはキキが寝込んだ時、ベッドの中でのおそのさんとのやり取りシーンが好きです。めっちゃ可愛いです。

金曜ロードショーのオンエアで何年かぶりに見たのですが、やはりこの年代のジブリ作品は地上波で見たとき独特の風情がある。私の年代だけかなぁ…
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