maruco

ポエトリー アグネスの詩 4K レストアのmarucoのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

アルツハイマーを発症したばかりの齢66歳の女性ミジャは娘の代わりに
中学生の孫息子を育ててる。
66歳女手ひとつで育ててる。
ミジャと孫息子との生活は当たり前に貧しい。ミジャの仕事は高齢の半身不随の守銭奴のお爺さんの世話。 ほぼ入浴介助ばかりしてる。
少しばかり「茶飲み友達」と重なって見える。
そしてこのまだ若く、
独り身の実の娘からは母ミジャと、中学生の息子への生活費など一切の仕送りさえ無い。
な、なんちゅう娘やと思う。
怒りで一発殴っでやりたいと思う。
人として出来損ないでしかない。
そしてそのことに敢えて触れない
母ミジャは痛々しく私は哀憐の思いでいっぱいいっぱいになる。

よく若い頃の苦労は買うてでもしいや…、と言うような言葉なり、
言い草がある。
こんなことを言う人が果たして若い頃ほんまに苦労してるかしてへんか何の証拠もないけど、決まって、
今が良い人の常套句やと思う。これをあんまり鼻の穴をおっ広げて自慢たらしく言う輩は私は好かない。
そんなわざわざ苦労を買う金があったらその金を貯金してボランティア活動したりたまには美味しいもんでも食べや、と私は言いたい。
そして、
そんなことより何より、
そこそこの高齢者には絶対に
キツい肉体労働させたらあかん…、
気苦労かけたらあかん…、
お金の苦労さしたらあかん…、
お年寄りにそんな想いをかける輩はどっか見えんとこへ消えてしまえ!消え失せろ!と願う。
言うてる自分も、
もはや若くはないが…、

最後に
たった1度のシーンやったけど、
ミジャが誰も見てないと思って、
1人カラオケで一曲、
甘いラブソングを歌うねんな、
まだまだ女性としてすごい魅力的やったしなかなか歌も上手い(笑)
丁度ええ具合の色気もあった、
そして幸せそうやったなぁ…、

まさかこんなに遣る瀬ない、
哀しい結末で終まうとは想いも寄らんかった。泣いた、
今日もまた泣いてしもた。

誰かミジャを救えんかったんやろか

決して他人事でない我が身。
寄る年波には勝てない…
その切なさがずっしりと重く
心に遺った。


きっとマタアワセテクダサイ🤧
maruco

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