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月のgjmjgpのレビュー・感想・評価

(2023年製作の映画)
4.0
石井裕也監督・脚本『月』はとても良い映画だった。役者も脚本も作品も。だがこの映画を見てなぜ石井裕也監督・脚本の『町田君の世界』があんな体たらくだったのか分かった気がした。なので『月』についてのレビューと言いつつ改めて『町田君の世界』への文句を書くことにする。なお私の『町田君の世界』実写映画のFilmarksレビューは☆1を付けている。
石井裕也監督は結局*リアル*じゃない映画は撮りたくないのだ。『月』の中で思い切り(匂いがなかったりキレイなとこしか書かれていない)リアルじゃないものをDISっている。そういった意味では 『月』はリアルさ満点。現実に起きてしまった事件を、上手い役者で描いて、現実の障碍者施設で起きていること・問題点も浮彫りにしている。
『町田くんの世界』は、町田くんというある意味神様の世界の話だから、臭いところはないし全然リアルじゃない。だってそもそもそういう話・漫画だから当然。(原作を知っている人に「町田君は神様だよね」と言えば同意されるだろう)だけど石井裕也監督はきっとそういうの、「嘘くせー」と思ったんだろう。『月』の映画の中の様にはっきりとDISるまでじゃないにしても、少なくても心の底で「好きじゃない」と思ってたんだろう。
『町田君の世界』は嘘くせーな、(こんなやつ実際にいるわけない)けどオファーされたから仕事だから仕方ないって撮った映画だから。新人含め役者陣には文句が一つもないのにちっとも良くないあの映画が出来たというわけだ。「町田くん神なんだから空でも飛ばしとけ」って投げちゃったと。原作でも町田君は空飛んでないよ。一生懸命走っているけど。
そもそもリアルじゃないあの『町田君の世界』を実写企画したやつが馬鹿なんだろうけど。リアルじゃなかろうと、匂いが無かろうと、町田くんが実際にはいるわけない神だろうと、それを好きな原作ファンは、あの実写映画『町田君の世界』を見ると、馬鹿にされた感を受け取る。私はあの映画は原作と原作を好きなファンに凄く失礼だと感じた。
実写版『町田君の世界』、細田佳央太と関水渚を主役ヒロインでデビューさせたということは大手柄だとは思うが、無かったことにしたい。『町田君の世界』こそアニメででやらないかなと思う。
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