映画を通じて自分と対峙させる、そんな映画です。
人は、知りたくない事実を隠避する、自分もその1人であることに否応なく向き合わされる映画です、力ずくで、自分の狡さを認めさせる、そんな映画です
そんな事実の前に自分が無力であることも思い知らされる映画でもあります
とにかく、出演者の方々がこれらの役を演ずることを決心し、成し遂げられた、その勇気と心の強さに尊敬と感謝を捧げます
宮沢りえさん、オダギリジョーさん、磯村勇斗さん、二階堂ふみさん、素晴らしかったです。
特に磯村勇斗さん、役に入り込む演じ方をされることから、役と同一化することは危険であるので、役を少し離して演ずるようなアドバイスをされたことをインタビューで読みました
みなさんの心が守られていることを祈っています
そしてこの難しい題材と辺見庸さんの原作を違う視点から映画化された石井監督も素晴らしいと思います。
映画を観ても、解は見つかりませんでした。ずっと自分の中でも解は見つからず、澱のように残り続けると思います