銭

月の銭のネタバレレビュー・内容・結末

(2023年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます


旦那と一緒に鑑賞。
原作は買ったけどまだ読めてなくて
本当は感想書く前に読もうかと
思ったけど今の気持ちを先に記そうと思う。

決して良い映画ではなくて、演出が極端だなっていう印象…。まぁ、しょうがないよな…。もっと日常の支援もみせてほしかった、利用者との関わりとか。

怖いもの見たさで観る人もいると思うけど、
そう言うのじゃない、グロいけどそういうグロさじゃないと言うか。

事件についてはもともと知っていて
高校生ながらにして
かなりショックを受けた。

それから数年後福祉系の短大に入学し
福祉の授業でこの事件についての授業があった。その場にいた職員の方の話や様子を先生から聞いてよりショックを受けた。
その後、指定障がい者支援施設の女性寮で2週間泊まりの実習に行った。独特の匂い、響く叫び声、壁を殴る音、利用者と職員の方の表情。特に職員の方の支援。2週間しかいなかったけどかなりきつかった。高齢の利用者方が多く介護も含む中で私は働けないなと感じたのを覚えてる。施設は駅から離れた山の方にあって、映画で見たような雰囲気。最近調べて知ったけど、卒業してからその園でも酷い虐待があったようでニュースになってた。寮が違えど私がいた2週間の間もあったと思うとゾッとする。

そりゃ、ずっとこの環境にいたら心も壊れるよなぁ。
閉鎖的な山奥で夜勤もあって園の社宅だと遊びにも行きにくい。
さとくんもさとくんの同僚も所長も
みんなおかしくなってた。
利用者さんもだけど、職員の環境も整えないといけない。
もちろん、虐待なんてない園がほとんど
だと思う。


旦那は障がいを持つ子どもや大人の支援をしていて、私自身も保育士で障がい児との関わりを持つことがある。そして今旦那との子どもをお腹の中に授かっている。
映画を観て自分たちに当てはまるところが多くて、さとくんとようこが2人で話す場面は正直、台詞一つ一つに心が痛くなった。


さとくんがああならずに生きるには
どうしたら良かったんだ。
きっと答えは出ないけど
ただ、さとくん、犯人が行ったことは一生賛同できないし、認めない。

時間を置いて考えたけど
結構、演出的に極端な映画だから
良い映画とは言わないし、こんなに
考えるのも馬鹿馬鹿しいかもしれないけど、
自分にはない感覚を知るのも必要なのかと
思った。

色んな人のレビューよも〜っと!
銭