ベンジャミンサムナー

月のベンジャミンサムナーのネタバレレビュー・内容・結末

(2023年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

 見世物として消化しないために殺害現場を直接見せないのは良いとして、だったら前半でもっと障害者と接する場面を描くべきでは?

 洋子(宮沢りえ)が仕事として障害者に何かを施す描写はサラッと流す程度だし。

 陽子(二階堂ふみ)の家庭環境や洋子夫婦が出産するかどうかの葛藤に重きが置かれて、肝心の施設とそこにいる障害者の描かれ方が記号的。

 現代社会のナーバスな要素をつめこみ過ぎて散漫になってるのは『茜色に焼かれる』から続く石井裕也の悪癖。