実際に起きた障害者施設の殺傷事件を基にした作品らしいけど、前情報を全く入れずに鑑賞。
ずっと重苦しい雰囲気のまま話は進み、施設内で職員による虐待が日常的に行われ、この先どんな欝展開が待ち受けているのかと身構えていたら、おぞましい例の犯行が淡々と描かれ、あまりに衝撃的で観ていてホント辛かった…。
知的障害者は面倒だし関わりたくない、ましてや自分の子どもが障害を持って産まれてくるのであれば中絶を…と人間なら誰でも少しは思ったことがあるだろう。
じゃ何が正解で何が間違っているかなんて分かりゃしない…人それぞれ捉え方が違うから。
だからといって“心のない重度障害者は人間ではないから排除する”という思考は理解できない。
まずは嫌なものから目を背けないで、ちゃんと向き合うことは辛いけど、必要なことなんだと今回改めて考えさせてくれた。