YOUME

A TROUT in the MILK ミルクの中のイワナのYOUMEのレビュー・感想・評価

3.9
研究者や漁協の人たちの話から、川魚であるイワナのことを勉強できる映画。

私は今年、渓流釣りの解禁日(漁協が養殖魚を川に放流する日)に嬉々として地元の方に釣れられて養殖されたヤマメやニジマスを釣っていたが、養殖魚の放流には問題が孕まれているとはまったく知らなかった…

昔から釣りが大好きだったという研究者の方の、「食べないという守り方もあるが、僕は食べるという関わり方をしながら守りたい。そうじゃないと本当の意味では守れないと思う」という言葉が印象的だった。
食べるという深い関わり方をすることで、その生き物への深い感謝が生まれる。それはアイヌの儀式にも同じことが言えると思った。

別の研究者の方の、「自然の成り行きに任せるのは保全じゃなくて無関心だ」という言葉も良かった。自然とどう関わるか、そこに正解はないけど、この作品に出てきた人はそれぞれが自分なりのスタンスを確立していて、かっこよかった!それだけ今まで悩みながらも真剣に自然と向き合ってきたということなんだろう。

こんなにもイワナに真剣に向き合っている人たちがいるのか!ということに感動した。イワナだけじゃなくて、他の生物それぞれにも、こうやって専門的に取り組んでいる人たちがいるんだろうなあ。それってすごいことだー。

24/017
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