YOUME

パスト ライブス/再会のYOUMEのネタバレレビュー・内容・結末

パスト ライブス/再会(2023年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

とても泣きました

「その時にまた会おう」。
最高の別れ台詞ですね。ノラにとって、一生覚えている台詞になっちゃうんだろうな。
しかしまた12年後、どこかで二人の人生が交わらないとも限らない。そう思うと人生長いな〜!?アーサーいつまでも安心できないやん…とか思っちゃう。でも本当は夫婦もそういう油断できなさの上に成り立っている関係だと意識できていたほうが、お互いのことを大切にできるのか…?

憧れは早いうちに精算しておいたほうがいい。だからヘソンにとっては、ノラに会いに行くのが正解だったと思う。ずっと理想化していてはいつまでも現実逃避の言い訳になってしまうから。ノラにとってはヘソンが会いに来たことがよかったのかはなんとも言えないけれど……

アーサーがいい男すぎて優勝です。
「13時間もかけて君に会いに来たんだ、会うななんて言えないよ」
いや、向こうは勝手に来てるんだから全然会うなって言っていいやろ〜!?それか、ノラも会いたがってるって察したのかな。
でもこういうときの正解は、男に会うなと制することではなく、男に会ったとしても心がなびかなくなるくらいの愛を、彼女に伝えることなんだなと学びました。正面勝負。ほんとMVPだよアーサー。
ヘソンを見送ったあとに泣いているノラを抱きしめるのも愛でしかない。
ノラ、よく一時の感情に流されずにアーサーを傷つける行為を謹んだ!その切なく苦しい気持ちはよくわかるけど、これからもアーサーを大切にしていってくれ。

Da-iCEもCITRUSで「酸いも甘いも捨てて平凡に埋もれても/ここにある幸福は何にも代えがたい」って歌ってるけどその通り。平凡な幸福を選べるようになることが、大人になるってことなんだと思う。
そういう意味で、キャッチコピーにある通り大人のラブストーリーだった。

しかしノラがど〜しても24歳に見えなくて引っかかってしまった〜36のときはめっちゃしっくり。
調べたら主演の二人とも40代……!ヘソンは髪型効果もあるけど24に見えたよすごい。小泉孝太郎に似てた。

君は去っていく人だ。そして僕は、君が君だから好きになった。
真理だね、よくぞ気づいた!切ないけど、ヘソンが自分たちが一緒になることはないのだと悟れてよかった。これで彼も前に進めるかな。
でも離れ離れになっていたからこそ、あんなに好きでい続けられたんだとも思う。遠くのものや人を愛することのほうがいつだって簡単だからね、嫌な部分が見えづらいし、自分の頭の中でその人を理想化できるから。

完全に余談だけど、映画館に向かっているときに自分の目の前にいたカップルと、帰り道でまたバッタリ出会い、イニョンを感じた(笑)
彼氏のカバンの持ち方が独特で印象に残っていたのだが、会話が耳に入ると彼らは韓国人カップルであった。
この映画を通じて、ごめんって韓国語でミヤネって言うんだ〜と知ったのだけど、帰り道で再会したそのカップルは、ちょうど彼氏が彼女にミヤネ〜と言っているところで、なんか謝ってる〜!とわかるようになってる自分が面白かった。袖振り合うも多生の縁。彼らと私は過去世でどんな関係だったのかな〜?

24/022
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