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密輸 1970のペインのレビュー・感想・評価

密輸 1970(2023年製作の映画)
4.5
もうちょっと面白くなくてもいいんだよ、というくらいに面白過ぎる今年のサービス満点娯楽映画大賞候補。

日本🇯🇵の海女物や、深作欣二や森崎東辺りの粗削りながらもエネルギッシュな70年代~80年代人情喜劇感を、流石は韓国🇰🇷のタランティーノ(ないしはソダーバーグ)たる叩き上げ作家・シネフィルのリュ・スワンの“新解釈”で再構築。

マーティン・スコセッシ『グッドフェローズ』的ジュークボックス要素(※スコセッシ本人も選曲のセオリーはジュークボックスと語っている)等々、とにかくツボを押さえまくりな演出で全編緩まない、エンタメ強度高杉晋作ながら、中でもやはり水中アクションシーンの流れるような巧みな見せ方には恍惚とさせられる(※不勉強ながらリュ・スワン監督作初鑑賞…舌を巻きました🙇‍♂️)

流石の大女優、主演のキム・ヘスさん(52歳!?)の一挙手一投足にも吸い込まれたが、本作のアイドル的存在で、非常に美味しい役どころであったコ・ミンシさん、覚えましたよ✏️(※『別れる決心』では全く気づかず!!👀)。

P.S.
地元のお祭りの雰囲気を味わった後、暑さから劇場に逃げ込み“浴びた”本作とあってか、“最高の一杯🍺”という感じでありました。
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