監督は「ベテラン」「モガディシュ 脱出までの14日間」のリュ・スンワン。やはりこの人はアクションとエンタメ性とメッセージのバランス感覚に長けている。
海洋クライム物ながら明確に打ち出した女性連帯エンパワメントがしっかりストーリーと絡み合う。
終盤、ホテルでの唐突なしかし見応え十分なアクションが嬉しい。狭いスペースで人もカメラも工夫を凝らした戦闘は「ザ・レイド」を思い出す。
ラストの海洋戦も、特殊技能を有する女性チームが地の利を活かして男の支配から脱する様が瑞々しい。
最後に(自らの人生の)舵を握るのは自分なんだ。