近年のマネー映画では抜群の面白さ。スコセッシもオリバー•ストーンも完敗かと。
2020年のコロナ禍のアメリカで起きた、個人投資家たちの連帯が、クソ投資家たちを倒した現象の映画化らしい。
株の信用取引による空売ってご存知ですか？ マジで株屋が金持ちのためだけに生んだ狂ったシステム。
その会社の株を実際には持っていない金持ちが、証券会社を通じて大量に売り注文。それで株価が下がったら大量に買う。その後に売り抜け泡銭ゲット、もしくは安い株価で手に入れた会社を潰すか売却。どちらにしろ、労働とは程遠いマネーゲーム。村上ファンド、ホリエモンが大好きだったやつです。
これに一矢報いた個人投資家たちの熱い物語です。お金持ちになりたい以上に、不正に儲けてる金持ちを許さないという意思が素敵。
頑張っても金持ちになれないなら、金持ちに一泡吹かせてやるって、完全にテロの発想です。でも、それも仕方ないと思えるくらい、今のマネーゲームは異常な領域に入っています。
タイトルのダム・マネーって愚かな取引って意味のようです。シンプルだけど深いタイトルです。
