濱マイクシリーズ第3弾
ー完結ー
ということで。
濱マイクありがとう。
とても楽しい時間を過ごせました。
劇映画として、しっかりコンセプトが立っていたシリーズだったはずが、3作目にしてとてつもない方向へ跳躍（暴走）した印象を持って、これが良かったです。
思い返せば、前作2本も何処か変な映画ではありましたから、本作ではいよいよ化けの皮が剥がれた感じですかね。
ダリオアルジェントや、オーソンウェルズの「第三の男」なんかを想起してしまいました。
とにかく画面構成が相変わらず素晴らしいです。
テーマ性をより鋭く磨いた仕上がりで、作家性がとても強い。
灰汁と言えば灰汁になるし、出汁と言えば出汁にでもなる感じで、好き嫌いが分かれそう。
終盤は冗長というならそれで、全体的にもったりしか感じがあります。個人的にはここがちょっとしんどかったかもしれません。
我々を放ったらかしにして、舞台はどんどん抽象的で曖昧な世界へ向かいます。
まるで悪夢を見たあとのような感覚は、ダリオルジェントぽいなと思うわけですが、林監督の真意は分かりませんでした。
濱マイク見れてよかったです。
チャンスがあればまた何処かで。
