800ーやお

映画ドラえもん のび太の地球交響楽(シンフォニー)の800ーやおのレビュー・感想・評価

4.2
ほぼほぼ、ゲームシナリオみたいなストーリー

歴代のドラえもん映画のなかでも、なかなかの薄さと荒さのある内容だった気がする💬

ストーリーは、
リコーダーがうまく吹けないのび太の前にミッカというなぞの少女が現れる。
日本語は話せないが歌が上手くて神出鬼没な不思議な少女ミッカ。
のび太をはじめてするお馴染みのメンバーはミッカとその世話係のチャペックの招待を受けて、「ファーレの殿堂」という地球の回りを人知れず周回している巨大な人工衛星に招待された。
なんと、ミッカはムジーカ星という惑星の住人で「ファーレの殿堂」に住む最後の生き残りなのだそう。
そこでは音楽がエネルギーとなり、あらゆる機械を動かしているのだが、長らくエネルギーが足りずに停止している状態だった。
そこで、のび太たちはチャペックのいうヴィルトゥオーゾという伝説の英雄として、人工衛星にエネルギーを満たすために音楽を奏でるのだが...
といった内容

序盤の音楽が世界からなくなったらどうなるのかという展開は非常に良かった❗
なるほど、音楽がないと確かにこうなるかもしれないと普段気にしない部分の音楽の役割みたいなものを改めて認識できる気がする。

ただ、それ以外の設定や展開が甘い気がした。
ムジーカ星にしかないヴィルトゥオーゾという称号がなぜかドラえもんの秘密道具にプログラムされていたり、ムジーカ星と地球の楽器が違うと言いつつも登場する楽器はほぼ同じだったり、重要な楽器の音色が結局リコーダーで良かったりなどなど
展開に関してものび太の優しさが溢れる描写やカッコいい場面、ジャイアンの男気あるシーンなど従来のドラえもん映画に見られた映画のときならではの胸熱な展開が極端に少なかった。

音楽自体は、葉加瀬太郎さんが監修していることもあって非常に良かった。
重低音や音の厚みが感じられるため鑑賞は映画館が一応オススメ😅