【1999年キネマ旬報日本映画ベストテン 第1位】
『台風クラブ』『お引越し』の相米慎二監督作品。原作は村上政彦の同名小説。
うーん、正直全くピンとこなかった。相米作品はまだ『お引越し』しか観ていない、というのを差し引いても今後自分の中で評価が上がるとは思えない。
山崎努演じる父はやっぱりヒドい。長年子どもや家族を放ったらかしにして、いきなり来て受け入れてもらおうなんて。最後もハートウォーミングにしようとしているが納得できない。
斉藤由貴演じる妻など女たちはユニークなキャラ造形はあれど、結局は耐える、従う存在でしかない。実母は唯一一矢報いるけども。
実母を演じた富司純子、義母を演じた藤村志保は流石のベテランという感じで演技自体は面白かった。
うーん、やっぱり納得できない。生き残った女たちはみんな元気、というラストではある。でもやっぱり佐藤浩市演じる夫は倒産するまで妻に何も言わない。それを無条件に許しちゃう妻は甘すぎる。これを「爽やかなラスト」としていいのか。