Omizu

ブラックアダムのOmizuのレビュー・感想・評価

ブラックアダム(2022年製作の映画)
2.9
『エスター』ジャウム・コレット・セラ監督作品。DCEUからDCユニバースへ転換することとなり、奇しくもDCEU最後の作品となった。

展開が雑でアクションの見せ方も一本調子。ドウェイン・ジョンソンがずっと深刻な顔であまり魅力を感じなかった。観客評価は悪くないが批評家評価は散々だという話は聞いていたがそれも納得。

ピアース・ブロスナンは『007』以降とことん出演作に恵まれないなぁ。『マンマ・ミーア!』は好きだったからなんとなく肩入れしているんだけどつくづくそう思った。

一昔前の雑なヒーロー映画みたいというのが第一印象。ギャグのセンスが古くて笑えないし、やたらアクションシーンでスローモーションを多用してくるのが飽きる。

正義の組織であるJSAがとにかく邪魔。ブラック・アダムというヴィランを際立たせるためなのは分かるがこんなにも「正義」にイライラさせられるとは。登場キャラクターの個性はいいが魅力がない。特にサイクロンはもっと魅力的にみせることが可能だったはず。残念。

脚本に穴が多すぎる。だったら最初からそうしておけよと何度思ったことか。くどくど何度も説明台詞が出てくるのも問題。演出でカバーできる部分も多いのに勿体ない。

ここまで文句言ってきたけどそんなに嫌いな作品ではない。いいところは特にないけど、頭空っぽで突っ込みながら観るのが正解な気がする。複雑な映画に疲れていたので逆にちょうどよかったかも。
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