きぬのいとまき

ほかげのきぬのいとまきのネタバレレビュー・内容・結末

ほかげ(2023年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

森山未來が座敷牢に閉じ籠められた青年に手をかざすシーンは、罪人に許しを与えるイエスを想像した。(私はクリスチャンでないから、知らんけど)
そして、痛みを持って一生償えと突き付ける姿は、私たちに問われているように感じた。どれだけの痛みの上に、今の、日常の幸せを生きているかと。
どんなふうに東京大空襲を生き延びた母は、その後、どう生きたのだろうと常々思っていた。聞いても決して語らなかった。
今、戦禍の下にいる人々は?
そんなことを思った。