リドリー・スコット監督がホアキン・フェニックスを主演に、フランスの英雄ナポレオン・ボナパルトの人物像を新解釈で描く本作は、唯一愛した妻ジョゼフィーヌとの波乱万丈な愛憎関係の中で、大いなる野望と驚くべき戦略で歴史に残る数々の戦争を仕掛けた“軍人ナポレオンの真の姿”を浮き彫りにする。
18世紀末の革命の混乱に揺れるフランス、若き軍人ナポレオンは目覚ましい活躍を見せ、軍の総司令官に任命される。
ナポレオンは夫を亡くした女性ジョゼフィーヌと恋に落ち結婚するが、ナポレオンの溺愛ぶりとは裏腹に奔放なジョゼフィーヌは他の男とも関係を持ち、そのことで夫婦関係は奇妙にねじ曲がっていく。
その一方で英雄としてのナポレオンは快進撃を続け、クーデターを成功させて第一統領に就任、そして対にはフランス帝国の皇帝にまで成り上がる。
政治家・軍人のトップに立ったナポレオンと、皇后となり優雅な生活を送るジョゼフィーヌだったが、2人の心は満たされないままで、やがてナポレオンは戦争にのめり込み、凄惨な侵略と征服を繰り返すようになっていく。
ナポレオン・ボナパルトが、如何にして皇帝の座へ上りつめたかを壮大なスケールで描く本作では、CGやVFX を用いていると思うが、8000人のエキストラを使い、11台のカメラで撮影された数々の戦闘シーンは圧倒的で、その場にいるような臨場感と迫力がある。
