山形国際ドキュメンタリー映画祭Day2
芸術家であるおばの真相に迫るドキュメンタリー
おばが住む部屋の限られた空間で工夫するカメラ
物語前半は彼女を知る男、またお手伝いの女性から
彼女の外郭を浮かび上がらせる
いかなる芸術家であったのか
後半は監督自身がおばにインタビュー
あなたはどんな人であるのか
なぜ絵を人に見せないのか
開かずの部屋に、何が置いてあるのか
その、インタビューが良くなかった。
人間と人間の向き合い、対等でなかった
監督自身がズレてることに気付かなければいけなかった
それでもおばの回答はとても興味深く面白い
彼女の歴史が、まるで台本でもあるかのように語り出される
もっと深く知りたかった
そしてたまに出されるカチンコ
1つの演出として分かりやすくオシャレではあるが
せっかくの良いシーンの余韻を消していた箇所があった
技に溺れてはいけない…
その分、ベッドの猫のシーンや
おばとの会話で浮かび上がるスペインで生きた女性の歴史など
とても良い所もあった作品
若い自分としてはおばの言葉がガン刺さり
芸術家として生きるために必要だったこと
それを必死に伝えるおばの声が特徴的な作品